【目次】
- ECサイトは「公開して終わり」ではなく、「運用するメディア」
- 現場で起きがちな「運用コストの罠」
- IT導入補助金を前提に設計する、という発想
- 「育て続けられるEC」をつくるための設計ポイント ① 自社で「どこまで触れるか」を決めておく ② 数字で振り返れる「計測とKPI」を用意する ③ 将来の「こうしたい」を、今の設計に少しだけ織り込む
- 当社が支援していること
- まとめ:「補助金 × 運用設計」で、ECを“資産”に変える
この記事は、 「ECで成果を出すための3ステップ」シリーズの第3ステップとしてお届けします。

前回までの記事では、
- 第1ステップ: 「誰をターゲット層にするのか?」をどう決め切るか └ 年齢層・利用デバイス・購入シーン・比較相手・不安要素まで具体化し、 「誰に・どう選ばれたいか」と購買ストーリーを設計する
- 脱、なんとなくEC! 担当者がECサイト制作で最初に必ず行うべきステップ
- 第2ステップ: 「そのターゲット層に対して、どう見せるのか?」 └ ブランドの「らしさ」と「信用」を ブランドストーリー / 製造背景 / エビデンス / 安心材料 の4要素で伝える
- 良い商品、と言うだけでは売れない ユーザーから信頼されるEC設計のために意識すべきこと
という流れで、“選ばれるECの設計図”を整理してきました。
今回の第3ステップでは、その続きとして、
「作って終わり」ではなく、 補助金と運用設計を前提に “育て続けられるEC” をどう作るか
というテーマを掘り下げていきます。
この記事は、
- これからECリニューアル or 新規構築を検討している
- せっかく作るなら「長く育てていける土台」を作りたい
- IT導入補助金をうまく活用して、投資対効果を高めたい
と考えている中小〜中堅企業のご担当者様・責任者の方に向けた内容です。

- ECサイトは「公開して終わり」ではなく、「運用するメディア」
ECサイトは、本来
一度公開して完了する「制作物」ではなく、
数字を見ながら少しずつ育てていく「運用型のメディア」です。
- 新商品やキャンペーンごとの導線調整
- 検索・SNS・広告など流入経路の変化への対応
- スマホUIの改善や、決済手段の追加
- よくある問い合わせをもとにしたFAQ改善
…といった地道なアップデートを繰り返すことで、
「なんとなくのEC」から「売れるEC」へと育っていきます。
ところが現場では、まだまだ
- 公開=ゴール
- リニューアル=数年に一度の大イベント
のように捉えられているケースも少なくありません。

- 現場で起きがちな「運用コストの罠」
私たちがご相談いただく中でも、次のような声をよく耳にします。
- 更新しづらい構造で、 商品情報の修正やバナー差し替えなど、 ちょっとした変更にも毎回外注費がかかる
- どの流入経路が売上につながっているのか分からず、 広告・SNS・SEOの効果検証ができない
- システム選定を誤り、後から拡張しようとすると高額な追加費用が発生する (多店舗展開・越境EC・在庫連携など)
- 担当者が変わるたびに、 「どこを触っていいのか分からない」状態になり、サイトが放置されてしまう
どれも共通しているのは、
「作ったあとどう運用するか」までを 最初の設計段階で考え切れていない
という点です。
その結果、
- 「公開後に手を入れづらい」
- 「運用したくても、運用のための予算も仕組みもない」
という、「運用コストの罠」にはまってしまいます。
- IT導入補助金を前提に設計する、という発想
そこで効いてくるのが、
IT導入補助金を前提にしたEC設計
という考え方です。
対象となるカートシステムや周辺ツールを選定し、
要件を整理したうえで構成を組めば、
- 本来は自社がフル負担するはずだった 構築・導入費用の一部を補助金で賄える
- 予算の制約で「中途半端な構成」に妥協するのではなく、 最初から「育てやすい構造」に投資しやすくなる
- 将来の多店舗展開・海外展開・実店舗連携などを見据えて、 初期段階から拡張性のある土台を組み込める
といったメリットが生まれます。
ポイントは、
「とりあえず安く作る」ではなく、 「補助金を活用して、最初から運用前提の設計にしておく」
という発想に切り替えることです。

- 「育て続けられるEC」をつくるための設計ポイント
では、実際に「育て続けられるEC」をつくるには、どのような点を押さえておくべきでしょうか。
ここでは、代表的な3つの視点をご紹介します。
① 自社で「どこまで触れるか」を決めておく
- 商品登録・在庫・価格変更
- キャンペーンページやバナーの差し替え
- ブログ・コラム・お知らせの更新
といった、日常的に発生する更新作業は、 できる限り社内で対応できるようにしておくのが理想です。
逆に、
- 複雑なデザイン改修
- 新しい機能追加
- 外部システムとの連携
などは、最初から外注前提で設計しておき、 「どこまでが社内運用・どこからが外注か」を明確にしておきます。
これだけでも、
- 担当者が変わっても運用が止まりにくい
- 外注費を「本当に必要な部分」に集中投下できる
という、長期的なコスト最適化につながります。
② 数字で振り返れる「計測とKPI」を用意する
育てていく以上、数字の見える化は欠かせません。
- どの流入経路(検索・SNS・広告・メール)がどれだけ売上につながっているか
- カート投入率・購入完了率はどこで落ちているか
- 新規・リピーターの比率はどう推移しているか
といった指標を継続的に追える状態を、 構築段階から作っておくことが重要です。
そのうえで、
- 最初の3〜6ヶ月で追うべきKPI
- 1年単位で見たい成長指標(LTV・リピート率など)
を決めておくと、
「なんとなく頑張る運用」ではなく、 「数字にもとづいて育てていく運用」
に切り替えやすくなります。
③ 将来の「こうしたい」を、今の設計に少しだけ織り込む
- 将来的には他モールや別ブランドも展開したい
- 越境ECや海外向け販売も検討している
- 実店舗と在庫・会員情報を連携させたい
こうした「数年先のイメージ」を、 今の構築時点でヒアリング・整理しておくことも大切です。
もちろん、すべてを一気に実現する必要はありません。
ただし、
- 選ぶカートシステム
- データの持ち方
- ドメイン構成
など、土台の決め方ひとつで、将来の選択肢の広さが大きく変わります。
「今だけ見て決める」のではなく、
「2〜3年後の選択肢を狭めない設計」
を意識しておくことが、
「育て続けられるEC」にとっての重要なポイントです。

- 当社が支援していること
当社では、IT導入補助金の支援事業者として、
- 補助対象となるEC構成案の設計
- 申請に必要な要件整理・書類作成サポート
- 実際のEC構築〜初期運用設計
までを一括でご支援しています。
さらに、初期のご相談段階では、
- 主要競合や市場上位サイトとの比較
- 情報量・導線・訴求ポイントの違い
- スマホ対応や表示速度などUI/UXの課題
を整理する無料のWeb競合分析もあわせて実施し、
「補助金を活用しながら、 どこまで整えるのが最も費用対効果が高いか」
を、具体的にフィードバックしています。
いきなり制作を発注するのではなく、
- まずは「自社ECの立ち位置」を客観的に把握する
- そのうえで、補助金を踏まえた現実的な投資プランを組む
というステップを踏めるのが、
リスクを抑えたい企業様にとっての大きなメリットです。

- まとめ:「補助金 × 運用設計」で、ECを“資産”に変える
ここまで見てきたように、
- ECは「公開して終わり」ではなく、育て続けるメディアである
- そのためには、更新しやすさ・計測設計・将来の拡張性が欠かせない
- IT導入補助金を前提にすることで、 「育てやすい土台」への投資を現実的なコストで実現できる
というのが、第3ステップのポイントです。
せっかく作るなら、 「数年かけて育てていけるEC」 を最初から設計する。
そのための手段として、 補助金と運用設計をセットで考えることが、 中小〜中堅企業にとって大きな武器になります。
次の一歩として、まずは
- 現在(または構想中)のECが、「育てやすい構造」になっているか?
- どこに運用上のボトルネックがありそうか?
- 補助金を前提にすると、どこまで改善できそうか?
を一度棚卸ししてみてください。
そこから、 「補助金 × 運用設計 × 競合分析」を組み合わせて、 貴社のECを「育ち続ける資産」へと変えていく設計図を、一緒に描いていければと思います。
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