【目次】

  1. ECサイトは「公開して終わり」ではなく、「運用するメディア」
  2. 現場で起きがちな「運用コストの罠」
  3. IT導入補助金を前提に設計する、という発想
  4. 「育て続けられるEC」をつくるための設計ポイント  ① 自社で「どこまで触れるか」を決めておく  ② 数字で振り返れる「計測とKPI」を用意する  ③ 将来の「こうしたい」を、今の設計に少しだけ織り込む
  5. 当社が支援していること
  6. まとめ:「補助金 × 運用設計」で、ECを“資産”に変える

この記事は、 「ECで成果を出すための3ステップ」シリーズの第3ステップとしてお届けします。


前回までの記事では、

という流れで、“選ばれるECの設計図”を整理してきました。

今回の第3ステップでは、その続きとして、

「作って終わり」ではなく、 補助金と運用設計を前提に “育て続けられるEC” をどう作るか

というテーマを掘り下げていきます。

この記事は、

  • これからECリニューアル or 新規構築を検討している
  • せっかく作るなら「長く育てていける土台」を作りたい
  • IT導入補助金をうまく活用して、投資対効果を高めたい

と考えている中小〜中堅企業のご担当者様・責任者の方に向けた内容です。


  1. ECサイトは「公開して終わり」ではなく、「運用するメディア」

ECサイトは、本来

一度公開して完了する「制作物」ではなく、
数字を見ながら少しずつ育てていく「運用型のメディア」です。

  • 新商品やキャンペーンごとの導線調整
  • 検索・SNS・広告など流入経路の変化への対応
  • スマホUIの改善や、決済手段の追加
  • よくある問い合わせをもとにしたFAQ改善

…といった地道なアップデートを繰り返すことで、

「なんとなくのEC」から「売れるEC」へと育っていきます。

ところが現場では、まだまだ

  • 公開=ゴール
  • リニューアル=数年に一度の大イベント

のように捉えられているケースも少なくありません。


  1. 現場で起きがちな「運用コストの罠」

私たちがご相談いただく中でも、次のような声をよく耳にします。

  • 更新しづらい構造で、 商品情報の修正やバナー差し替えなど、 ちょっとした変更にも毎回外注費がかかる
  • どの流入経路が売上につながっているのか分からず、 広告・SNS・SEOの効果検証ができない
  • システム選定を誤り、後から拡張しようとすると高額な追加費用が発生する (多店舗展開・越境EC・在庫連携など)
  • 担当者が変わるたびに、 「どこを触っていいのか分からない」状態になり、サイトが放置されてしまう

どれも共通しているのは、

「作ったあとどう運用するか」までを 最初の設計段階で考え切れていない

という点です。

その結果、

  • 「公開後に手を入れづらい」
  • 「運用したくても、運用のための予算も仕組みもない」

という、「運用コストの罠」にはまってしまいます。


  1. IT導入補助金を前提に設計する、という発想

そこで効いてくるのが、

IT導入補助金を前提にしたEC設計

という考え方です。

対象となるカートシステムや周辺ツールを選定し、

要件を整理したうえで構成を組めば、

  • 本来は自社がフル負担するはずだった 構築・導入費用の一部を補助金で賄える
  • 予算の制約で「中途半端な構成」に妥協するのではなく、 最初から「育てやすい構造」に投資しやすくなる
  • 将来の多店舗展開・海外展開・実店舗連携などを見据えて、 初期段階から拡張性のある土台を組み込める

といったメリットが生まれます。

ポイントは、

「とりあえず安く作る」ではなく、 「補助金を活用して、最初から運用前提の設計にしておく」

という発想に切り替えることです。


  1. 「育て続けられるEC」をつくるための設計ポイント

では、実際に「育て続けられるEC」をつくるには、どのような点を押さえておくべきでしょうか。

ここでは、代表的な3つの視点をご紹介します。


① 自社で「どこまで触れるか」を決めておく

  • 商品登録・在庫・価格変更
  • キャンペーンページやバナーの差し替え
  • ブログ・コラム・お知らせの更新

といった、日常的に発生する更新作業は、 できる限り社内で対応できるようにしておくのが理想です。

逆に、

  • 複雑なデザイン改修
  • 新しい機能追加
  • 外部システムとの連携

などは、最初から外注前提で設計しておき、 「どこまでが社内運用・どこからが外注か」を明確にしておきます。

これだけでも、

  • 担当者が変わっても運用が止まりにくい
  • 外注費を「本当に必要な部分」に集中投下できる

という、長期的なコスト最適化につながります。


② 数字で振り返れる「計測とKPI」を用意する

育てていく以上、数字の見える化は欠かせません。

  • どの流入経路(検索・SNS・広告・メール)がどれだけ売上につながっているか
  • カート投入率・購入完了率はどこで落ちているか
  • 新規・リピーターの比率はどう推移しているか

といった指標を継続的に追える状態を、 構築段階から作っておくことが重要です。

そのうえで、

  • 最初の3〜6ヶ月で追うべきKPI
  • 1年単位で見たい成長指標(LTV・リピート率など)

を決めておくと、

「なんとなく頑張る運用」ではなく、 「数字にもとづいて育てていく運用」

に切り替えやすくなります。


③ 将来の「こうしたい」を、今の設計に少しだけ織り込む

  • 将来的には他モールや別ブランドも展開したい
  • 越境ECや海外向け販売も検討している
  • 実店舗と在庫・会員情報を連携させたい

こうした「数年先のイメージ」を、 今の構築時点でヒアリング・整理しておくことも大切です。

もちろん、すべてを一気に実現する必要はありません。

ただし、

  • 選ぶカートシステム
  • データの持ち方
  • ドメイン構成

など、土台の決め方ひとつで、将来の選択肢の広さが大きく変わります。

「今だけ見て決める」のではなく、

「2〜3年後の選択肢を狭めない設計」

を意識しておくことが、

「育て続けられるEC」にとっての重要なポイントです。


  1. 当社が支援していること

当社では、IT導入補助金の支援事業者として、

  • 補助対象となるEC構成案の設計
  • 申請に必要な要件整理・書類作成サポート
  • 実際のEC構築〜初期運用設計

までを一括でご支援しています。

さらに、初期のご相談段階では、

  • 主要競合や市場上位サイトとの比較
  • 情報量・導線・訴求ポイントの違い
  • スマホ対応や表示速度などUI/UXの課題

を整理する無料のWeb競合分析もあわせて実施し、

「補助金を活用しながら、 どこまで整えるのが最も費用対効果が高いか」

を、具体的にフィードバックしています。

いきなり制作を発注するのではなく、

  • まずは「自社ECの立ち位置」を客観的に把握する
  • そのうえで、補助金を踏まえた現実的な投資プランを組む

というステップを踏めるのが、

リスクを抑えたい企業様にとっての大きなメリットです。


  1. まとめ:「補助金 × 運用設計」で、ECを“資産”に変える

ここまで見てきたように、

  • ECは「公開して終わり」ではなく、育て続けるメディアである
  • そのためには、更新しやすさ・計測設計・将来の拡張性が欠かせない
  • IT導入補助金を前提にすることで、 「育てやすい土台」への投資を現実的なコストで実現できる

というのが、第3ステップのポイントです。

せっかく作るなら、 「数年かけて育てていけるEC」 を最初から設計する。

そのための手段として、 補助金と運用設計をセットで考えることが、 中小〜中堅企業にとって大きな武器になります。

次の一歩として、まずは

  • 現在(または構想中)のECが、「育てやすい構造」になっているか?
  • どこに運用上のボトルネックがありそうか?
  • 補助金を前提にすると、どこまで改善できそうか?

を一度棚卸ししてみてください。

そこから、 「補助金 × 運用設計 × 競合分析」を組み合わせて、 貴社のECを「育ち続ける資産」へと変えていく設計図を、一緒に描いていければと思います。


株式会社ダズ・インターナショナルは

〜フワっとアイデアをパキッとミエル化、カチッとデキル化〜 
私たちは “企業の「やりたい」を『デキル化』する” をモットーに、新しい市場への挑戦を伴走支援します。


理念は「第三者であることの意義を貢献に活かすこと」「会話にこだわり抜くこと」です。



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